怪童クエストIV・第六章 Vol.1


えーと、おいらが怪童さんの世界のデスピサロスマックダウンして数週間。
怪童さんが他のゲームに浮気をしたりしてたので
おいらもすっかりその存在を忘れてたのですが。


昨夜、帰りの時間が一緒になった時、
おもむろに怪童さん自身が話題を振ってきた。


怪童 「ドラクエさあ」
おいら「懐かしい話題っすなぁ。どうなりましたか?」
怪童 「ですぴす・・・です・・
おいら「デスピサロな。どんだけカタカナに弱いんすか」
怪童 「デスピサロに挑んでさぁ」
おいら「ほお」
怪童 「変身するじゃん?」
おいら「しますね、何回か」
怪童 「最後の姿にしてさぁ」
おいら「はい」
怪童 「勝てないんだよね
おいら「えぇー!?未だ!?
怪童 「すげー強いんだけど」
おいら「いやちょっと待ってくださいよ、いい加減レベルかて40とかいってるんでしょ?」
怪童 「見る?俺、強いよ?
おいら「弱いからですぴすに勝てないんでしょ」


拝見。レベルはおおむね40〜42,3くらい。


おいら「これで勝てないんですか・・・?」
怪童 「無理だね。腕とか吹き飛ばすのが精一杯だよ」


※ですぴすはダメージを与えていくと両腕と頭部が吹っ飛び、
新しいのがそれぞれ生えてきて変身するのDA!


おいら「ゲゲェー絶望的な弱さじゃないっすか!」
怪童 「ジョニィちゃんがあのレベルで勝てるなんてあり得ないよ」
おいら「いやぁ・・・ほとんどのプレイヤーはあんなもので・・・
 まあ、かなりの数のプレイヤーはピンクの着てるからって鎧を売らないわけで」
怪童 「そうだよなぁ・・・今聞くとほんとに恥ずかしいよ・・・あり得ないよな・・・」


装備品をチェック。


おいら「アレ、何で姫様ほのおのツメ?キラーピアス買いましたよね?」
怪童 「大事に持ってるでしょ、姫が」
おいら「いや、装備しましょーよ!」
怪童 「え!?だってツメのが攻撃力が高いよ?売ろうかと」
おいら「売っちゃダメでしょーよ。
 例えばね、ツメを装備して攻撃力が300になるとしましょう。
 でもピアスは200×2になるですよ。さあいくつ?」
怪童 「おお、ピアスつえー
おいら「同級生だったら頭叩いてますよ」
おいら「・・・で、件のかわきのいしのアレで手に入れた剣はどうしました?」
怪童 「俺(=勇者・怪童)が持ってるよ」
おいら「・・・まあ構いませんけど、君は"天空シリーズ”持ってはるやん?
 なんで他の子にあげないんですか?」
怪童 「だって、俺が一番強くなきゃ
おいら「そう来たか!」
怪童 「つーか、ジョニィちゃんが俺に装備させとけって言わなかった?」
おいら「絶対言ってないっすよ。俺、自分のデータではクリフトか
 ピンクのオッサンに持たせる派ですから。
 そもそも剣獲ったの聞いてませんし」
怪童 「お・おお・・・そうか・・・おじさん頑張るよ・・・
 明日また倒してよ・・・」
おいら「えぇー!?」